スーパーマーケットゼミナールとは
「何が悪いのかが分からない」——それが最大の課題
スーパーマーケットの経営者の方から、こんな声を聞くことがあります。
「売上が年々下がっている。危機感はある。でも、何をどう変えればいいのか分からない——」
現場のスタッフの方からも、こんな声を聞くことがあります。
「必死に売上をつくっているが、なぜか利益が残らない——」
経営がうまくいっていないこと、利益が出ていないことは数字を見れば分かります。でも、何が原因なのかが分からない。これこそが最大の課題です。
今、スーパーマーケットを取り巻く環境は、たしかに厳しさを増しています。
・人口減少・高齢化による市場の縮小
・ドラッグストアやディスカウント業態との競争激化
・慢性的な人手不足
・生鮮品の供給難
・中小問屋の減少による仕入れ難
以下の図表が示す通り、過去5年間でスーパーマーケット業界全体の店舗数は少し増加している一方で、企業数は大幅に減少しています。これは、競争の激化により中小規模のスーパーマーケットが相次いで廃業に追い込まれている状況を物語っています。
しかし、経営不振の原因をこうした“外部要因”に求めたところで、何の解決にもなりませんし、本当に向き合うべき課題を見誤ってしまいます。
本当に必要なのは、厳しい外部環境の変化に対して“どう対応するか”という、社内の戦略と人材の育成ではないでしょうか。
スーパーマーケットの店舗数と企業数の推移(過去5年間)
出典:『2020年〜2025年版スーパーマーケット白書』全国スーパーマーケット協会
求められているのは「人を育てる仕組み」
スーパーマーケットが、これからの時代を生き抜いていくために最も重要な経営資源——それは「人」です。
商品力や価格競争力ももちろん大切ですが、それらを活かすのも、そしてお客様に選ばれる店づくりを支えるのも、最終的には「人」の力にかかっています。
特に中小規模のスーパーでは大手のように資本やシステムに頼ることが難しい分、スタッフ一人ひとりの柔軟な対応力や地域に根ざしたサービス精神が、店舗の魅力を大きく左右します。
しかし現実には、「人を育てる」ことに十分な時間が割けず、どう教えればいいのか分からない、教える側にも余裕がない、といった悩みを抱えている企業が少なくありません。
結果として、人材育成が属人的で場当たり的になり、現場に任せきりになってしまっているのが実情です。これでは、優秀な人材が育たないだけでなく、既存のスタッフの負担が大きくなり、モチベーション低下や離職にもつながりかねません。
だからこそ今、意識的に「育てる仕組み」を整えることが求められています。人材育成は、短期的には時間も手間もかかりますが、中長期的には確実に店舗力を底上げし、競争力を高める「投資」です。
日々の売場運営に追われながらも、意図的に時間をつくり、現場全体で「人を育てる文化」を醸成することが、そのお店が地域で選ばれ続けるためのカギとなります。
「人が育ち、店が変わる」——人材を中心にした経営改善を本気で支援します
こうした中で、「スーパーマーケットゼミナール」はスーパーマーケットの従業員を対象に、「教育機会」と「実践的ノウハウ」を提供します。
青果・鮮魚・精肉・惣菜といった各部門の実務から、店長業務、労務管理、衛生管理に至るまで、スーパーマーケット経営の現場に精通した講師陣が揃っており、それぞれの現場課題に対して具体的で実践的なサポートを行います。
講師は単なる理論や一方的な指導ではなく、各店舗の実情や地域特性に耳を傾け、その店に最適な改善提案を行うことを重視しています。
現場に根ざした視点と、すぐに使えるノウハウの提供を通じて、人材育成と店舗力の底上げを全力でサポートする——それが私たちスーパーマーケットゼミナールのミッションです。
スーパーマーケットゼミナール発起人・事務局
スーパーマーケット評論家
中小企業診断士/社会保険労務士
三浦慶太